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子どもの貧困II――解決策を考える (岩波新書) [2014 教員12年目(現職派遣・修士1年目)]


子どもの貧困II――解決策を考える (岩波新書)

子どもの貧困II――解決策を考える (岩波新書)

  • 作者: 阿部 彩
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2014/01/22
  • メディア: 新書




【上記から引用です】
☆世帯所得が最低の生活費を下回る世帯のうち、実際に生活保護を受けているのは15〜30%にしかすぎない。
☆生活保護の恩恵を受けている世帯に属する0〜19歳の子どもは、子どもの数の約1.2%にしか過ぎない。子どもの貧困率15.7%と比べると、生活保護制度でカバーされている貧困の子どもの割合はごくわずかであることがわかる。
☆2008年には、公的医療保険証を持たない無保険の世帯が全国に約33万世帯存在し、そのうち18240世帯に中学生以下の子どもがおり、無保険状態の子どもの総数は33000人近い数値であることが発表された。
☆貧困世帯においては、子どもに発達障害・知的障害があっても放置されてしまう可能性が高い。だからこそ、子どもの貧困対策において、発達障害・知的障害に対する政策は欠かせないものなのである。
☆生活保護受給世帯に属する子ども約290万人に対し、貧困世帯に属する子どもはその10倍以上の約326万人存在する。
☆教育費の格差について、政策は何かできるのであろうか?①すべての子どもに与えられるべき最低限の教育費を保障することと、②教育費の格差を解消することを別々に考えることである。
☆アメリカによる実験的枠組みによる政策評価では、少人数教室による貧困層の子どもの学力向上が確認されている。日本においても、近年になって、学級規模と子どもの学力の関係について新しい研究成果が報告されるようになってきた。
☆社会的包摂とは、一人一人が社会のメンバーとして認められ、さまざまな活動に参加し、小さくてもかけがえのない「役割」をもち、自己表現ができる状態を指す。学校はただ単に勉強を学ぶ場所であるわけではない。学校において、子どもは社会性を育み、友だちを得、自己を確立していく。学力の向上や学歴の達成云々という前に、まず、子どもが学校を楽しい場所と感じ、友だちや先生から認められており、自分の居場所が学校にあると思えるということが先決なのではなかろうか。


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