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今日読んだtweet [2014 教員12年目(現職派遣・修士1年目)]


附属中という存在意義 / 母校の存在意義 [2014 教員12年目(現職派遣・修士1年目)]

今日の午前中は附属中に張り付きでした。
学部の「教育法」の授業を履修している学生たちが附属中で授業をしました。
それを教授の指示通りにビデオで撮りました。いろいろ考えさせられました。

今通っている大学は(残念ながら学部時代と同じ大学ではありません)教員養成系ですが教員採用試験受験率が低くて文科省から怒られているレベルの学校です(←「合格率」ではない。そもそも受けないらしい)
もちろん地元の採用試験の合格率が相当低いので、受験を敬遠する気持ちもわかるのですが、それだけでは無いような気がしてきました。
教員養成系の学校は、どこも基本附属学校で教育実習をするのでしょうが、私はラッキーなことに千葉市内の協力校で小学校実習、地元の母校で中学校実習ができたので、かなり恵まれていたと思います。

この前、授業の時に教授から「どうすれば教員採用試験を受けるようになると思う?」と聞かれて、「附属での教育実習をやめれば上がると思います」と即答しました。今日、それが違った意味で補強された気がしました。ライバルの私立大学が近くにあるんです。そっちは母校実習だから、普通に勤務していてもたまに実習生が来るんです。で、その私立は採用試験合格率を上げるのに学校をあげて全力を出しているから、実習にも相当準備しているように感じるわけです(最近特に)。今日の学部生の授業は変則的なルールだったせいもあるかもしれないけど、ちょっとドンマイなことが多すぎでした。それを見て、「去年持った実習生は最初から結構できたけどなぁ」とさらに思うと共に、メチャメチャ違和感があったのです。そこを書きます。

<母校実習をしている私立との比較>
1:指導の多様性(善し悪しはあるかもしれないけど)
2:実習後に集まる情報量の差
3:心情面での成長

附属中の英語科の教員3人で20人弱の実習生を回すパターンと、県内外の中学校に散らして、各学校の担当の先生に指導を受けるパターン。いろんな学校があって、いろんな先生がいるから、当たり外れが出るのは間違いない。でも、外れも含めて、持ち帰った経験談やそれぞれの指導下で考えた指導案・アクティビティを全部まとめて次年度に渡すだけでも相当な武器になるはず。
その視点を持った上で附属中を考えてみる。たとえ附属中に県下トップ3の英語科教員がそろっていたとしても、私立の情報量に勝てるとは私は思えない。教員のタマゴたちに必要なことは、授業における多様性を示すことであり、それを選択したり追試したりする自由さではないかと思う。同級生が3グループに分けられ、その下で3通りの指導を受けたとしても、広がる可能性は限られているのは明白である。マネする素材すら与えられず「やってみろ」と言われるのは酷だと思う。このご時世に「英語科」教員になりたいと思っているだけで応援したくなる。ベストな状況を提供したいものである。

教育実習開始の前日、クラスの生徒たちに「最終日に絶対に泣かせること」という指示を私は出す。実習期間中、生徒たちは彼らなりに実習生と関係をとり、最終日への準備をする。最後の授業は「つながり」の力があるとそれなりに上手くいくし、最終日は生徒も実習生もガンガン泣いて終わる。実習生のためではなく、クラスの生徒たちにとっても自分自身やクラス全体を成長させる大きなチャンスである。実習生も「教員になって、このつながりを自分で作りたい」って思うと思う。これがオレの教育実習観。

附属中。一クラスに3〜4人?いい意味では「実習慣れ」しているかもしれない。でも、今日の数時間ですら「大人をなめてる」言動がやはりあったのが気になる。「こんなの何の意味がある?」「大学生じゃなくて○○先生でいいのに」等、声に出して平気で言う。挨拶も返さない。やっぱ試験を受けて入ってるとか、県で一番とか、いろんな選民思想でもあるのかな。悲しくなった。

「君の親は社長だったり、医者だったりするかもしれないけど、君が将来同じレベルまで到達できるのかは別問題」

そう叫びたくなった。確かに県で一番の高校に一番たくさん入るのかもしれない。でも「高校ではあまり伸びない。高校で伸びるのは、田舎から来た普通の生活をしてきた子」と、その高校で勤めている友だちが言っていた。なんかまとまらないから終わるかな。

まとめ:附属学校のメリットを再考しないと、見下している私立に足下すくわれますよ。子どもとのつながりを感じさせられない実習では、教員採用試験受験率はいつまでたっても減る一方ですよ。せっかくの教育学部なんだからプライドを持とう。先輩教員として、彼らにできるだけのことをしよう。

おわり
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