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生徒と上手く関係が取れない先生方へ〜今年1年間のお礼として [2006 教員4年目(1校目・3年担任)]

こんなBlogですが、今年も全国各地、何人かの先生からメールをいただきました。
忙しくて返信も短いものになってしまったので、この場を借りて何冊か本を紹介します。
今読んでいる、この冬休みの課題図書はこの1冊です。

こころ「真」論

こころ「真」論

  • 作者: 宮台 真司, 高岡 健
  • 出版社/メーカー: ウェイツ
  • 発売日: 2006/11/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

宮台の論はいい加減飽きてきたけど(笑)、高岡健さんの話はとても参考になります。
「子どもとの関係作りができないと物事を教えられない」というのは当たり前ですが、
「子どもがアイデンティティを確立する中で参照する『ナナメの関係』にある大人の足り無なさ」という指摘をしている本は少ないのではないかと思います。
学校現場では、「力」のある先輩達のやり方が正しくて、後輩の私たちはそれに従わざるを得ない状況にあります(この状況がまさに日本的ですが)。
そして、そのやり方が(昔からのやり方である)トップダウン的な方法であった場合、私たちが抱える問題は悪化します。
なぜなら、本当に「力」を持った人が、全く迷いがない状態でやるからこそ、そのやり方が通じるのであって
もし、私たちに力の不足や心の迷いがあった場合、生徒はそれを簡単に見抜き、反撃してくるからです。

「子ども達にとって『こんな大人になりたいな』と思える存在になりなさい。」
児童相談所で働き始めた時に私が言われた言葉です。
今の混沌とした教育の状況を突破できる一番簡単で唯一の言葉ではないかと思っています。
この言葉があるからこそ、今も私自身が一生懸命勉強しようと思うし、クラス・学校における「立法者」として、生徒の話を十分に聞いてから権力を使おうと思える。
いつまでも熱く、生徒にとっての「大人のモデル」となれるよう、来年も「自分自身の成長にとことんこだわる」ことを頑張っていこうと思います。

私は、授業経営が成り立たないのは教育学を知らないからだと考えています。
本気で悩んでいる先生は、ぜひ心理学・教育学・社会学の本を読んでみてください。
楽になりますよ。
ということで、以下2冊。

教師のためのソーシャル・スキル―子どもとの人間関係を深める技術

教師のためのソーシャル・スキル―子どもとの人間関係を深める技術

  • 作者: 河村 茂雄
  • 出版社/メーカー: 誠信書房
  • 発売日: 2002/12
  • メディア: 単行本


透明な存在の不透明な悪意

透明な存在の不透明な悪意

  • 作者: 宮台 真司
  • 出版社/メーカー: 春秋社
  • 発売日: 1997/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



今年1年間、『きくちんな日々〜次世代の「親」の育成を目指して』を読んで頂きありがとうございました。
来年も今年以上の更新を目指して頑張りますので、よろしくお願いいたします。


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頑張らない。けど、あきらめない。


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