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生徒の笑顔に救われた日 [中学校現場から(教育論・教師論・学校論)]

朝、いつもの通り7時に家を出た。
学校に着くとカバンが5つ玄関に並べられていた。
ふとバスケ部の1年女子の顔が浮かんだ。
ぐるっと校庭を見回すと、学校のまわりの道路を走っている姿が目に入った。
声をかけようと校門に回って立って待っていた。
オレを見て、ジャージの上に着ていたトレーナー類を笑顔で投げ渡すその子たち(おいおい)
「カバンの上に置いておくから」と声をかけ、学校に入った。
ここ数日間の陽気で雪もだいぶ溶けた。
今朝も暖かかったので、朝練を見がてら外でボーっと考え事。
肩の力が抜けていくのが分かった。
(結局彼女らは45分近くノンストップで走り続けた・・・。もち、我々の指示じゃなく。)

昨日、数ヶ月ぶりに思い切り深く鬱っぽかった。
何を考えるのも嫌で、9時半頃に布団に入って無理矢理寝た。

実は久しぶりに生徒と思い切りケンカをした。
オレが反応しすぎた部分もあったんだけど、生徒がキレて襲われた。
力はまだ一応オレの方があるから致命傷まではいかなかったけど、もみ合いになって何発か蹴られた。
もう一つ別件で、3年女子の相談を上手く処理できなくて、仲が良かったその子に避けられている状態。

職員室の中のいざこざであればイライラして働く気が無くなるだけで済むんだけど
生徒と上手く行かないと、教員としての自分の質を疑ってしまう。
だから昨日の鬱は結構厳しかった。
今までは何をどうすれば抜けられるかが頭にすぐ浮かんだんだけど
昨日はそうじゃ無かった。

そんな中で会った今朝の彼女たち
彼女たちだけではない。冷静に見ていくと、たくさんの生徒たちがオレに向かってくる。
そう、「良くも悪くも」数百人を相手にしているのだ。中学校とはそういう場所だ。
一つの失敗を引きずって深みにはまっていくことはできないのだ。
傷を癒してもらいつつ、その傷を忘れずに、他の生徒を傷つけないように生きていかなければならない。
そして、オレが付けた傷はオレが責任を持たなければならない。

矛盾に満ちあふれた仕事。それが教員なのかもしれない。
でも一つだけ言えることは、答えは生徒の中にしかない。


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