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担任の限界・スクールカウンセラーの限界 [きくちんがっきゅう]

彼1がおかしい。かれこれ2週間くらいだろうか。
一見すると全く普通。特に「落ち着かない」と気の向くままに暴れに暴れていた去年を知る人にとっては別人。
挨拶はするし、礼儀も正しい。勉強もしている。
でも、「落ち着かない」らしい。
保健室に行くことが多くなって、体調もあまりよくないみたい。

正直、オレができることは越えている。
出来る限り側にいてあげること以上にできることはないし、技も知識も使い果たしているから、今以上は無い・・・。
こういう時にカウンセラーさんに会わせたいが、非常勤のカウンセラーさんに彼が心を開くとも思えないし
心を開くまでの関係作りの前にどれくらいの時間を費やすのだろうかと思うと頼めない。
頼んでしまえば意外にすんなりと進むのかもしれないが。
やっぱり常に学校にいて、自分から生徒の間に入っていってもらわないと、「カウンセラーに会わせる」こと自体が大仕事になって本末転倒だとオレは思う。
まだまだスクールカウンセラーのシステム自体が不十分だということは間違いないと思う。

さて
早退することになった彼1を車で送っていった(本当はダメなんだけど)。
彼はこう言った。

「オレは何かに怯えている」
「落ちるのが恐い」
「去年のオレに戻るのが恐い」

自分の過去をしっかりとらえられていることが分かって嬉しかった。
でも、いい言葉が浮かばず

「大丈夫、お前はもう2度と落ちたりしないよ」

としか言えなかった。
夜、電話をした。

「1日考えたんだけどさ、お前がまた好き放題暴れたとしても、オレはお前に付き合うから。
だから大丈夫、お前は2度と一人にはならない。」

彼は「ありがとう」を繰り返した。

やはり今の立場でどれくらいできるかを常に問い続けていきたい。
担任にしかできないことがたくさんある。
オレにしかできないこともあるはず。
これを融合していこう。


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コメント 3

「どんな先生が関わっても、最後には担任の先生にかえってくる」
と主任に教わりました。
彼にとっての先生はkikuchin先生しかいないんだなあと思いました。
彼の成長が楽しみですね。
by (2006-02-02 18:38) 

rai

子どもにとって たった一人でもわかってくれる人がいてくれればいい
と 思っています。
それが 彼には きくちん先生なのでしょう。
また カウンセラーさんとうまくいっていても 担任は関わるべきだと思います。 
子どもにゆとりがあると 「いろいろ聞いてもらえるから、話すとらくになるかも・・・」と女の子だとすすめたりします。
うちは、来る日が週に2回ですが、昼休みに自由にいける時間があるのでけっこう わいわいとたくさん遊びに行っています。
ただ女性なので・・・年頃の男の子は少し行きづらいようです。
活用の仕方ってむずかしいですね。
by rai (2006-02-03 19:37) 

きくちん

>くーちゃんさん
様々なニーズに答えるべく、日々勉強していかなければならないなぁと痛感しています。
でも、そんな時間は無いに等しい状態だし。難しいですよね。

>raiさん
昼休みに遊びに行く雰囲気でもないし、カウンセラーさんが自分から輪に入るわけでもなく、かなり距離があるなぁと感じています。見切り発車で導入されてはいますが、もう少し機能して欲しいなぁと思う今日この頃です。
 
by きくちん (2006-02-06 21:49) 

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